二十年かけて乗った鈍行は、とんでもない僻地に辿り着いた。そこには何もなく、褪せた荒野が広がっていた。 私は何処にきてしまったのだろうと思った。 連れ合いはおらず、両親の姿も見当たらない。独りだ。 私は、こんな何も無い土地は捨てて戻ろうと思った…
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