2019-03-25

歌について

詩音楽

あいみょん聞いて、俺も歌書こうって思ってギターとスマホで歌作ったんだけど、全然書けなかった。やっぱりもう無いんだね。ほとばしる、しかし青い血潮が。これが無いと走り切れない。二十歳頃の頃は言葉がボロボロと溢れてたし、新しいコードもバンバン作れてたけど。だからあいみょん聞いて、いいなぁってなんのね。自分で生産出来てるうちは、他の言葉なんて必要としてなかった。だから今、懐かしくもあるんだね。

2019-03-25

歌詞の意味

音楽

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最近旬な人ですね、あいみょん。名前を聞いてスルーしていましたが、音楽を聴くとびっくり。飾らない歌がなんとも心地いいのでした。ここで一つ彼女の歌を紹介します。複雑に、しかし慎重に練られた歌詞の意味を考えたいと思います。以下

プレゼント

こんなに近くに落ちている夢を
次から次へと蹴飛ばしている
やりたい事をやれない人達が
次から次へと沈んでく

「知らない」で誤魔化せる日々は
きっと続かないから
ちょっとあなたにプレゼントあげる

こうして誰かの胸に
溢れそうな泉を作るよ
少しでも傷ができたらきっと
助けが来るシステムにしてあるよ
幾千年も前からこうして
涙を作っている

サイズ違いのピースを拾いすぎて
次から次へと捨ててしまう
「やれる気がしない」と病んだ人達が
次から次へと沈んでく

しわくちゃでゴミのような日々は
きっと続かないから
そんなあなたにプレゼントあげる

そうして誰かの胸に
弾けそうなガラスを作るよ
小さなトキメキにぶつかったら
光る恋するボタンにしてあるよ
幾千年も前からこうして
愛を作っている

その背中にはいつだって
立ち上がれる呪文を一つ
その唇にはいつだって
分け合えるような強さを二つ
忘れない　忘れないようにね
弱ったなら　参ったなら
あのプレゼント開けてもいいからね

あなたのためだから

こうして誰かの胸に
溢れそうな泉を作るよ
少しでも傷ができたらきっと
助けが来るシステムにしてあるよ
幾千年も前からこうして
涙を作っている

以上です。僕が気になるのは、「システムの作者」と、「立ち上がれる呪文」と、「分け合える強さを二つ」

です。まず三つ目から。この強さは唇に、ってことだから、単純に思い浮かぶのは上下二つの唇から紡がれる言葉、これが一つ。もう一つは、唇はキスの比喩ってことで、愛。また愛は好きな人と紡ぐものだからその意味でも二つ。いやぁ、複雑な歌詞ですが、実にスマートです。稀代のソングライターですね。

次に一つ目、システムの作者。これは、人類に刻まれている何かってことでしょう。本能でもなく、神様でもないけど、苦しい時に涙（泉）が湧くような仕組み、暗いところで光を見つけられるような仕組みにしてあるから、心配すんなよってことかな。素晴らしい歌詞じゃないですか。結局それが何かは僕には分からないけど、笑。人として生まれたこと？

で、最後は二つ目。立ち上がれる呪文。これ、僕も知りたい！って強く思ったんだけど、これは背中で語られる言葉だから、台詞として形あるものじゃないんだよね。俺の背中を見て悟れってことで、とてもやさしい父の背中って感じがします。

若者の心を素朴な言葉と飾らない歌で表現し、世代のポップアイコンであるあいみょんは、おっさんホイホイでもありました。僕もしっかりファンになりましたとさ。

因みにあいみょんのコメントはこちら。

この曲は世の中を俯瞰で見た物語です。
涙は流す為に、溢れる為に、声にならないSOSの為に幾千も前から作っておきました。
胸には、強く、時には弱いガラス（恋に気づけるように、ときめいたら弾けるように、傷ついたらヒビが入るように、、）
そして恋するボタンを付けておきました。

弱った人、参った人、
そんな人へ、私からのプレゼントです

―― あいみょん

・・・素敵じゃん。。