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詩や雑感を記したり、好きなものを紹介します。

自由な理性

intergrityの話はしたっけ。現代日本人に多く不足している精神性。(僕個人は無いとは思ってないが、無いと断定的に判じる人もある。)

今日は、それはこういうものだと教えてくれたある識者の言葉を借りたい。

それは自由な理性と言う。この時の理性と言うのは、特別見識が高いということでも、計算高いと言う事でもない。普通に考えれば分かる事、もっと言えば当然性のある事、見れば聞けば分かることを判別する人間の基本性能の事です。これが働いてると、余計な疑念や雑多な観念を大幅に軽減する。理性的に考えれば有り得ないだろ?って言うようなことが意識に明確に現れるようになり、平静さとストレスの無さを体感でき、物覚えが良くなり、無駄な行動は削減され、暮らし、延いては生きる事が大変快適になる。

なるほどーと言う思いが、楽になったと言う体感と共に理解される。intergrityは辞書では高潔さとか誠実さと訳されているが、おそらくそんな大した感じのものではない。普通、当たり前のこと、理性的な事、自分で当然のごとく判断出来る事、だと思う。

それを、彼(ある識者)はreasonと言う単語を用いて説明してくれた。reasonとは理性、reasonsとは理由、分け、訳の事で、つまり理性とは訳が分かる事を言う。それが自由に働いている状態。自由とは、自分の意志が生きている状態。自由な理性が人間にとっていかに基本的な事かが分かる。

しかし付け加えておかなければならないことがあるとするなら、基本的な事と言う事は、それの発展的なことが存在し得る。それが、何故?とか言った理由を探し求める営みの果てに生まれる、いかに生きてあるべきかと言ったような、例えば高潔さと言った様相を生み出すところなのだろうと思われる。