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詩や雑感を記したり、好きなものを紹介します。

流行語大賞にて

保育園落ちた、日本死ね という言葉が流行語大賞トップ10入りし、民進党議員がそれを笑顔で受賞したことで、ユーキャンとその議員周辺がちょっとした炎上をしている。

とあるタレントがこの言葉が流行語大賞のトップ10入りしたことに違和感を表明したことで火がついたようだが、ここで私見を一つ。

言葉のたがを外すと、良い方に向かっていても躓く。

つまり、お調子者や、窮した者、情欲に弱い者は、たとえいい流れにあったとしても自らその流れを破綻させ悪い結果を呼ぶということ。タガの外れた言葉に妖しい魅力を感じそれを口にしてしまうものは自らを追い詰めてしまう。この民進党議員が、この言葉のお陰で児童福祉政策、主に待機児童の問題が前進したと言っているが、民進党の人気と発言力は更に低下したというのが事実。人を損なうような言葉で問題追求を図った結果、その追求自体に正当性があったのにも関わらず、それは怪しげなものとなってしまった。

私もささやかながら15年ほどネットコミュニティで発言して来た中で、言葉がもたらす事の流れや人格の生成について、身をもって学んできた。言葉には力がある故に、それは丁寧に、用いなければならない。振り回してはならないということである。

余談。この点を鑑みたのか知らないが、トランプ次期アメリカ大統領は、当選した後すぐに自粛した。選挙中の暴言は鳴りを潜め、だいぶまともになった。それは正しい判断だっただろう。

今日のご紹介

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今日のご紹介は、ザ・バンドから、アウト・オブ・ザ・ブルー です。

バンドのメイン作曲家ロビー・ロバートソンが珍しくボーカルを務めたこの曲は、バンド解散のライブ、ラスト・ワルツで披露されたこともあり、哀愁たっぷりに胸に響く名曲となりました。私のフェイバリット・オブ・ザ・バンズです。

今日のご紹介

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今日のご紹介は、じん(自然の敵P)さんの、想像フォレスト。ボーカルにはボーカロイド、IAを使っています。

僕は、多くの若者に支持されるこのじんさんという方は、結構天才なんじゃないかと思っています^^

疾走感のある、リズミカルなメロディライン、複雑に構築されたバンドサウンド、瑞々しい感性が織り成す音の雨あられが本当に楽しい。歌詞も物語調で個性があります。

聴いてみる価値ありますよ!

自分

軽い自分としっかりした自分

軽い自分はハッピー

しっかりした自分はハッピー?

しっかりした自分は自立してる

軽い自分は自立してる?

軽くてしっかりしてる

そんな自分はあるのかな?

ハッピーだけじゃダメなのかな?

自立してるだけじゃダメなのかな?

 

 

今日のご紹介

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今日のご紹介は、原作氷室冴子さん、監督望月智充さんのTVアニメーション作品、海がきこえるです。

皆さん知っていましたか?このスタジオジブリで制作された隠れた名作を。

青少年の友情や心の機微と成長が、一人の可愛らしい転校生をめぐる三角関係を通して描かれています。

この作品の素晴らしいところは、終始いやらしいところが無く、実に爽やかに物語が綴られているところであります。リアルの青少年には見られない、垢抜けた心を持つキャラクターたちは、居そうで居ない、青少年の一つの理想の姿です。

これを見ると、優等生っていいなぁと、少し羨ましくなります。

今日のご紹介

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今日のご紹介は、ジョバンニ・セガンティーニの、タイトルは知らないですが水を描いた作品です。

彼の光の分解法と再構築の技術は、純度の高い色彩だけが抽出されたような、たいへん強い光を表現しています。現代の絵の主流に非常に近いですね。彼がその、光の表現に関する開拓者の一人だったのかもしれないと思います。